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台湾の魅力紹介 Vol.4|

圓山大飯店と日本時代の神社跡 ― 台北の歴史と文化を紡ぐ場所

圓山大飯店 東トンネル

台北市の丘陵にそびえる「圓山大飯店(The Grand Hotel Taipei)」は、台湾を代表するクラシックホテルであり、戦後から現代に至る台湾の歴史と文化を象徴する存在です。その場所にはかつて日本時代の台湾神宮があり、さらにホテルには秘密のトンネルも残されており、圓山大飯店は単なる宿泊施設以上の、多層的な歴史を体験できる特別な場所となっています。

圓山大飯店 ― 台北を象徴するランドマークホテル

第二次世界大戦後、台湾は中華民国政府の支配下に入りました。当時の総統・蒋介石は、台湾を「中華文化の中心」として世界に示すため、国際的な迎賓館の建設を計画しました。その構想を発案したのが夫人の宋美齢であり、1952年、圓山大飯店が誕生しました。建築様式は中国宮殿様式を基調とし、真紅の柱と金色の瓦屋根が印象的な外観は台北のシンボルとして知られています。台北市内を一望する高台に位置し、空港から市内へ向かう人々を出迎える象徴的な存在となっています。圓山大飯店は台湾の外交舞台としても長年にわたり利用され、米国歴代大統領、日本の首相、欧州の王族など数多くの要人を迎えてきました。また、館内には龍の彫刻や中国美術の装飾が施され、宋美齢夫人が構想した「文化の殿堂」としての役割も持ち合わせています。


日本時代の記憶 ― 台湾神宮の跡地

圓山大飯店が建つ丘は、かつて「台湾神社」そして「台湾神宮」が存在した場所です。台湾神社は1901年(明治34年)に創建され、主祭神として北白川宮能久親王、さらに大国魂命・大己貴命・少彦名命の開拓三神を祀りました。のちに1944年には天照大神が増祀され、社名は「台湾神宮」と改められました。台湾神宮は台湾総督府の精神的シンボルとされ、官幣大社という最高位の格式を持ちました。国家的な祝祭や式典が行われ、紀元節や天長節には大規模な儀式が催され、台湾全土から参拝者が集まりました。とりわけ例祭日である10月28日は、北白川宮の薨去日に由来し、台湾社会にとって特別な意味を持っていました。境内は当初、現在の圓山大飯店付近に設けられましたが、1943年から44年にかけて拡張され、新境内は現在の圓山聯誼會一帯に及びました。戦後、1945年の日本敗戦とともに神宮は廃止され、社殿は取り壊されました。その跡地の一部に1950年代、圓山大飯店が建設され、迎賓館として新たな歴史を歩むこととなります。現在でも石段や基壇の一部が残され、往時の姿を静かに伝えています。


秘密のトンネル ― 圓山大飯店に残るもうひとつの歴史

圓山大飯店には、豪華な迎賓館としての表の顔とは異なるもう一つの歴史があります。それが「秘密のトンネル」です。1970年代、冷戦下の台湾において要人を安全に避難させるため、圓山大飯店には2本のトンネル(東トンネル・西トンネル)が設けられました。


- 東トンネル:基隆河方面へ抜けるルート。市街地を経由し、迅速に都市外へ脱出することを目的としていました。

- 西トンネル:士林方面の山地へ抜けるルート。戦争や空襲時には都市を避け、安全な山岳地帯へ避難するために利用されました。

両トンネルは全長約180メートル以上あり、内部はコンクリートで補強され、滑り台式の急斜面や階段を使って素早く移動できる設計でした。戦争や非常時に備えたこの防衛施設は、ホテルの「外交舞台」としての役割とともに「防衛拠点」としての側面をも物語っています。現在はガイド付きツアーとして公開されており、訪問者は豪華なホテルの裏に隠された歴史を直に体感することができます。


圓山周辺の文化的価値

圓山大飯店周辺には、台北の歴史と文化を感じられるスポットが数多くあります。- 圓山遺址:新石器時代の文化を伝える重要な考古遺跡。- 花博公園:台北国際花博覧会の会場跡で、美しい庭園や展示施設が整備されています。- 台北市立美術館:近代から現代に至る台湾美術を鑑賞できる文化拠点。- 台北孔子廟・保安宮:伝統的な信仰と文化を今に伝える寺廟。


まとめ

圓山大飯店は、

- 蒋介石夫人宋美齢の発案で建てられた台湾を代表するクラシックホテル

- 日本時代の台湾神宮跡に建つ歴史的な立地

- 冷戦期の安全保障を物語る秘密のトンネルという多層的な歴史を抱えています。

このホテルに滞在することは、単なる宿泊を超えた「台湾の近代史と文化を体感する特別な体験」となるのです。

 

 

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